信越県境地域づくり交流会の概要
長野県と新潟県の県境をはさむ国内有数の豪雪地帯は、中山間地域や地方都市ならではの共通課題を数多く抱えていますが、魅力的な地域資源や意欲的な地域づくりの取組みも数多く存在します。
この地域が将来にわたり豊かであり続けるためには、歴史的にもつながりの深かった近隣市町村の人々がお互いに関心を持ち、境界を越えて交流・連携することが大切と考えています。そこで、地域づくりを実践する方々が広域で集い、共に学びと交流を深める会を2016年から開催してきました。
この活動に広域・異業種の皆さんから参加いただくことによって、このエリア一帯に存在する地域資源や取組の素晴らしさを再発見できたり、今後の活動へのモチベーションにつながったり、さらには情報交換や切磋琢磨できる関係が育まれ、未来の地域づくりのパートナーやプロジェクトが生まれる場になれば幸いです。
長野県(信濃)と新潟県(越後)との県境付近に位置する北信・長野・大北地方の一部や上越・魚沼地方など、“はしっこ”にある地域に着目して名付けました。面積はおよそ8,000k㎡、約100万人の人々が暮らしています。 県境近くには妙高山や苗場山など2,000m 級の山々や1,000m 級の関田山脈などが連なるほか、県境をはさんで長野県からは千曲川(信濃川)、関川、姫川が新潟県へと流れて日本海に注いでいます。海・平野・盆地・丘陵・山地などの多様な地形がコンパクトにまとまっており、国内トップクラスの積雪をはじめ様々な特徴を持ったエリアです。
私たちが日々暮らすまち、よく訪れるまちの近くにある地域は、知っているようで意外と知らないところだと思います。 改めてご近所のことについて学び、わがまちと比較してみると、似ていることに共感できたり、違うことから学びを得たり、これまで当たり前に感じていたことに感謝したり心配したりと、様々な気づきを得られるかもしれません。もし気になるものがあれば、気軽に訪ねることもできるでしょう。 つまり、ご近所の地域はわがまちの魅力を再認識するための大切な存在といえます。
わがまちのご近所にある魅力は、日々の暮らしや旅の楽しみを広げてくれることから、わがまちの魅力そのものといえます。 また、ご近所の特徴を眺めていくと、一つ一つは小粒な存在であってもその密集度や多様さが国内有数であったり、その特徴同士に歴史的な縁があるなど、まとめてみることで気づく魅力もあります。 さらには、このような気づきがもとになり、特徴同士の切磋琢磨や化学反応によって新たな魅力が生まれてくることにも期待したいところです。
県や市町村のはしっこにある地域は、他の地域とのつながりが弱くなりがちな傾向にあります。しかし、つながりが弱いからこそ、はしっこ同士が向き合いその境界を越えることによって、新たな出会いや創造につながる可能性があります。 つまり、境界は行き止まりではなくフロンティア(最前線)であり、イノベーションの源泉といえます。 そのようなつながりを構築するためにも、まずはお互いを知り交流を深めることが第一歩であると考えます。
以下の団体で組織する実行委員会が企画運営を行っています。
新潟・群馬・長野県内の7市町村による広域観光圏の形成を推進
飯山市の観光事業をけん引する中心的組織
上越市役所内の自治体シンクタンクとして地域の政策形成を支援
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