地域資源情報

03 植 生

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このエリアには、国内の主な植生区分である落葉広葉樹林帯と常緑広葉樹林帯の境界があるほか、全国34の国立公園のうち3つがこのエリアに存在します。
中でも典型的なブナ林帯が標高の低い所、暮らしに身近な場所でも発達しており、ブナを市町村の木に選定する自治体や全国的に評価されるブナ林がいろいろとあります。

更新日:2022年6月7日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 植生の境界

  • 沿岸部は、落葉広葉樹林帯と常緑広葉樹林帯の境界に位置する。
  • 妙高山・白馬岳山頂付近など標高の高い地域では、亜高山帯や高山帯の植生もみられる。
  • 上越市は、日本海側の雪の多い地域に自生するユキツバキ、温暖な地域に多いヤブツバキ、両者の中間種ユキバタツバキが分布する数少ない地域といわれている。

● ブナ林の発達

  • 日本の自然100選の天水越(十日町市)、森の巨人たち100選の森太郎(飯山市)をはじめ、象徴的なブナ林が集積している。
  • それらはブナの純林が多く、比較的近くで見ることができる。
  • ブナを市町村の木に選定する自治体が6つもある。(全国では40程度と思われる)

● 積極的な自然保護活動

  • 妙高戸隠連山国立公園をはじめ、保護・管理すべきすぐれた自然が存在する国立公園が3か所ある。
  • 志賀高原は、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的としたユネスコエコパークに登録されている(国内の登録件数は9件)。
  • 鍋倉山のブナ林帯(飯山市)では、かつて営林署による伐採計画が持ち上がるも中止となる。これは地元の自然保護運動が国の方針を変えた全国初の事例ともいわれる

◆ 信越県境付近のブナ林の分布

出所)環境省「5万分の1現存植生図メッシュ」(1979~1998)および各市町村ホームページなどをもとに作成