地域資源情報

05 交 通

このエリアには、三大都市圏や北陸・東北などをつなぐ複数の幹線道路が古くから存在するほか、日本海側で有数の歴史をもつ港もあります。
また、日本海側の鉄道としては早期に開通した信越本線に始まり、現在は上越・北陸2つの新幹線や鉄道会社が数多く存在するなど、地方都市の中では多様な鉄道に恵まれています。

更新日:2022年4月21日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 幹線道路の存在 (街道~国道~自動車道)

  • 古代には、中央と地方諸国を結ぶ幹線道路(七道駅路)が整備される中で、日本海側を通る北陸道と長野県内を通る東山道のほか、両者をつなぐ東山道支道なども整備された。
  • 江戸幕府は、江戸を起点とする五街道や脇街道を整備する中で、この地域には五街道に次ぐ重要な脇街道の一つである北国街道加賀街道が整備され、上越市がその結節点となった。※街道の呼称は、複数存在する。
  • 1885年に認定された全国44の国道の中に、東京~新潟を結ぶ5号線8号線、東京~富山を結ぶ21号線3路線が含まれた(現在の国道ではそれぞれ18号、17号、8号にほぼ相当)。
  • 高速道路は、新潟と首都圏をつなぐ関越自動車道(全線開通は1985年)、日本海側を走る北陸自動車道(同1986年)、上信越自動車道(同1999年)の3路線があり、全国の幹線ネットワークの一翼を担っている。

● 幹線鉄道の存在 (鉄道・新幹線)

  • 1886年、信越本線の直江津-関山間が開通し、その7年後には高崎まで全線開通。直江津駅の設置は、本州日本海側では敦賀に次ぐ2番目の早さ。その後新潟方面や北陸方面の鉄路が開通し、直江津駅は日本海側と太平洋側をつなぐ重要な駅となる。
  • 上越新幹線は新潟~大宮間が1982年開業、1991年には東京まで全線開通する。一方、北陸新幹線は1997年に東京~長野間、2015年に長野~金沢間が開業した。この結果、2つの新幹線が近接し、使い分けることができる珍しい地域となった。

● 主要な港湾の存在

  • 直江津港は、室町時代に三津七湊(日本の十大港)の一つに数えられ、廻船の寄港地であった。江戸時代には、海産物や年貢米を運ぶ北前船が寄港し、直江津(今町)は港町として繁栄。
    現在は、全国102港ある重要港湾の一つ。佐渡航路のほか、かつては九州や北海道を結ぶフェリー航路もあった。韓国や中国への国際定期コンテナ航路が開設され、コンテナ取扱貨物量は全国46位(2015年)、国のLNG(液化天然ガス)部門の日本海側拠点港にも指定される。
  • 姫川港は、全国の地方港湾の中で唯一のリサイクルポートである。
【信越県境付近の港湾・鉄道・高速道路】

出所)国土地理院数値地図および国土交通省「国土数値情報」をもとに作成