地域資源情報

20 冬のまつり

このエリアには小正月の集落行事が多数あり、その呼び名も多様です(どんど焼き、道祖神、どうろくじん、さいの神等)。
また、現代雪まつり発祥の「十日町雪まつり」をはじめ、雪を楽しむイベントが多数存在するほか、日本3大火祭りや奇祭などとして注目される行事もあります。

更新日:2022年4月21日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 小正月行事

■道祖神祭り

  • 国内ではどんど焼きドウソジンと呼ぶ地域の多い小正月の集落行事は、例えば上越地域ではサイの神、北信地域ではドウロクジンが多いなど、その呼び名は様々である。
    (さらに周辺地域では、サギチョウ、オンベヤキ、サンクローなどと呼ぶ地域もある)
  • 野沢温泉村の道祖神祭りは、京都鞍馬や和歌山那智の火祭りとならんで日本三大火祭りの一つと称される場合もある(国指定無形民俗文化財)
  • 飯山市では、107の集落のうち91集落で行われているなど、その数の多さも特徴である。

■その他の珍しい小正月行事の例

  • 糸魚川市青海地区の竹のからかい
    (国指定無形民俗文化財)
  • 十日町市松之山地区や栄村箕作地区の婿投げ
    (新婚男性を崖下の雪原へ放り投げるなど)
  • 十日町市大白倉地区のバイトウ
    (30m以上の火柱が上がる奇祭)
  • 上越市西横山地区の小正月行事
    (かつて世界的な写真家集団にも所属した濱谷浩が写真集「雪国」(1956年)で世界に発信。現在も一連の行事が比較的多く残る。)

● 地域活性化を目的としたお祭り

  • 十日町市の雪まつりは、1950年から行われており現代雪まつりの発祥とされる。(札幌雪まつりより2週間早い)
  • 翌年には、六日町雪まつり(現・南魚沼市雪まつり)が始まっている。
  • 各地域では、かまくらや雪の彫刻、雪道のローソク、気球やスカイランタン、雪合戦に力を入れるなど、雪にまつわる多彩なイベントがある。

● その他特徴的な冬のお祭り

  • 十日町市の節季市は、1月に開催。
  • 南魚沼市の毘沙門堂の裸押合は、3月に開催。諏訪の御柱祭や秋田のなまはげとならび日本三大奇祭の一つと称されることもある。国指定無形民俗文化財。
【信越県境付近の冬のまつりの分布】

備考)信越県境付近にある市町村(破線で挟まれた地域、市町村名はp.3に掲載)のまつりのみ掲載
出所)国土地理院数値地図および雪センター「雪まつり・雪関係イベント」(2016)をもとに作成