地域資源情報

01 地 形

このエリアには、標高3,000m近い山々から0mの海岸のまで高低差があり、1億年以上前の古い岩石から100万年以内につくられた”若い”山脈、国内最長のゆるやかな河川と距離の短い急峻な河川など、多様な地形がコンパクトにまとまっています。また暮らしと深い関わりを持つ地すべり地帯の集積度は国内トップクラスです。

更新日:2022年4月21日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 歴史の多様性(古い~新しい)

  • 糸魚川―静岡構造線の西側は1億年前より古い岩石、東側は2,000万年前より新しい岩石。糸魚川市内の断層ではその両方を見ることができる。
  • 新潟・長野県境の関田山脈は、約100万年前に海や平地であったところから隆起や褶曲によって1,000m級の高さに成長した山脈。“若い”山脈としてはトップクラスの高さを持つ。
  • 信濃川(千曲川)は、約40万年前まで上越地方に流れ込んでいたものが、急激に形成された山脈や丘陵などとともに大きく曲がり、魚沼地方へ流れ込む。

● 集中する地すべり地帯

  • 新潟県における地すべり防止区域の指定箇所は、数・面積ともに全国1位。中でも西頸城、東頸城、魚沼の丘陵地帯に集中する。
  • 長野県における地すべり防止区域の指定箇所は、数・面積ともに全国3位。中でも長野・北信地域の一部(千曲川やその支流の犀川、姫川で囲まれた地帯)に集中する。

● 地形の多様性(高~低・短~長)

  • 関川水系は、2,000m以上の高山を水源とした一級水系の中で4番目に短いことから、その傾斜の大きさと短さは国内有数。糸魚川内での標高差2,800mも国内有数。このことから、上越地方には短い距離の間に海岸・砂丘・平野・丘陵・高山などの多様な地形が存在する。
  • 信濃川(千曲川)日本最長の河川。源流は埼玉県、山梨県との県境にある甲武信ヶ岳にあり、長野・北信地方や魚沼地方を経由して新潟市に至る全長367kmの河川である。

● その他特徴的な地形

  • 信濃川の津南町付近は、日本最大級の河岸段丘と称されることもある。
  • 清津峡(十日町市)は日本三大渓谷の一つと称される。

◆ 信越県境付近の地形・標高

出所)国土地理院数値地図および日本百名山協会ホームページをもとに作成