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19 霊 山
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これらの特徴はどのようにして生まれたの?
● 険しい地形
フォッサマグナの地に形成された険しい山岳地帯があり、山岳地帯が全体に占める割合も大きい。また、中央部には高い山脈が幾重にも連なっている。こうしたことから、修験道をはじめとした修行の場となる地形があった。
険しい高山でありすぎるが故に、開発の時期は近畿地方より遅れたとの見方もある。
▶︎ 補足説明 b1
● 主要な交通網の存在
かつての中央である西からみると東との端である地域であり、霊山の開発時期は近畿地方より遅れたとの見方もある。
白山信仰
は交通の便がよい日本海沿いルートのほか、能生から火打・妙高、戸隠へと尾根沿いルートの形跡もある。
また、東西方面から様々な信仰が伝播してきたが、それらの極限付近となっており、結果として様々な信仰が複雑に混入する。
▶︎ 補足説明 b2
● 受入れやすい信仰の性質
白山信仰
は、地元神と異質ではなく、神仏が混ざり合った高度な信仰であったことから、白山信仰は受容されやすく広まったとされる。一方、それが故に主体的な特色は失われていたとされる。
● 周辺霊場との組み合わせ
戸隠信仰
は、
善光寺信仰
や
飯縄信仰
とともに流布されることによって、信仰者の増加には相乗効果を発揮したともいえる。 ・現代は信仰対象としての参拝客のみならず、パワースポットや登山などを好む人々が訪れる。
● 統治者の影響
統治者の意向により継続した面もある。例えば、
飯縄
の法は兵法との関連が深く、信玄・謙信などの武将の信仰が篤かったといわれる。
戸隠神社
は、川中島の合戦により破壊・移転を余儀なくされたが、その後上杉景勝により再興される。江戸時代には将軍家から手厚い保護を受ける。
これらの特徴は地域に何をもたらしたの?
● 特産品(戸隠そばなど)の発達
全国からの信者により、
戸隠蕎麦
などの特産品は全国に知られるようになった。
● 他の宗教との関係性
白山信仰
は、糸魚川市能生から南進し、霊山である妙高山、戸隠山へと尾根沿いに伝わった。
八海山
などの山岳信仰の存在もあり、魚沼地方には本山派の修験社寺が数多く残る。
● 交流人口の拡大
現代は信仰対象としての参拝客のみならず、パワースポットや登山などを好む人々が訪れる。
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