地域資源情報

13 味 噌

味噌の魅力と課題

基礎知識

味噌の起源ははっきりとはしていませんが、古くは大宝令(701年)に「未醤」という言葉が登場し、これが味噌の前身ではないかと考えられています。平安時代にはぜいたく品であり、鎌倉時代から武士や僧侶へ、室町時代から一般に普及したといわれています。
地方の味噌の起源には、戦国武将にまつわる様々な話が伝わっています。例えば、越後味噌のはじまりは、上杉謙信が小田原から味噌造り技術を持ち帰り農民に伝えたことによるもの、信濃国に味噌づくりが普及したのは、武田信玄が行軍用につくらせた「川中島溜まり」以来などといわれています。これらは、当時、米と味噌が絶対に必要な兵糧(戦陣食)であったためと考えられます。
かつて、味噌は家庭でつくられ、その土地の原料事情や気候風土、食習慣などの条件により、それぞれの地域特有の味噌ができていきました。現在はほとんどが工場でつくられ流通も発達していますが、それでも地域性がある程度残っている食品でもあります。一般的に、味噌は、麹の原料、味、色により分類されています。
近年は、生活様式の変化とともに味噌の消費量は減少傾向にあり、新たな商品開発や栄養食品としてのPRなどの取組も見られる一方、海外での日本食ブームにより輸出量は伸びています。

【味噌の出荷量の推移(全国)】      【全国味噌鑑評会の受賞数(2009-2018)】

出所)経済産業省「工業統計調査」をもとに作成   出所)みそ健康づくり委員会ホームページをもとに作成

【味噌の出荷量(都道府県別・2017年)】

出所)経済産業省「工業統計調査」をもとに作成

どんな魅力や課題があるのだろう?

全国各地で地域の気候風土な反映したいろいろな味噌が作られているよ。
この地域には40を超える味噌醸造所があって、全国的に高い評価を受けている味噌もあるんだ。近年は味だけでなく味噌の栄養価も注目されているね。
一方で、出荷量の減少や作り手の高齢化・担い手不足などの課題もあるんだ。
これからの地域における味噌の活かし方や地域の食文化について考えてみよう!