地域資源情報

03 植 生

植生の魅力と課題

基礎知識

日本列島は、北から南に約3,000㎞と長く、海岸から高山まで様々な立地を有するため、それぞれの地域に応じた多様な生物相が形成され、植物も多様です。植物の分布は、基本的には気温と降水量に対応しますが、3,000m級の山脈を有する日本列島では、緯度に伴う水平分布と標高による垂直分布の分布パターンが見られます。
植生とは、ある地域を覆っている植物体の総称をいい、それらの面的な配分状況を地図上に表現したものが植生図です。日本の植生は、高山帯、コケモモートウヒクラス域、ブナクラス域、ヤブツバキクラス域の大きく4つに分類されています 1)。新潟・長野県境や富山県周辺は、多様な植生を楽しむことができる国内有数の地域ともいえます。
なお、豪雪地帯を特徴づける森林にブナ林があり、中心的な分布は北海道渡島半島から本州中部までの日本海側の山地部にみられますが、新潟県も国内有数の分布地です。

【植生の分布】

参考 1)植生区分の名称について
日本の植生区分(森林帯)は、自然植生の構成種の名をとり、各クラス域に大別されている。クラス域とは、広域に分布し景観を特徴づけている自然植生によって植物社会学的に定義されたものとされる。
ただしその名称については、時代や文献等により若干の違いがある。たとえば、左図の植生の区分は、宮脇昭(1985)に基づく。
一方、本冊子の本文中に示した分類は、環境省生物多様性センターホームページの本文中の表現に基づいているが、たとえばコケモモ-トウヒクラス域の別名は「亜高山帯」ではなく「亜高山針葉樹林帯域」としている。

どんな魅力や課題があるのだろう?

< 後日掲載します。しばしお待ちください。 >