地域資源情報

04 エネルギー

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このエリアには、古い歴史や国内有数の規模をもつ水力発電所が存在するほか、国内でも珍しい石油・天然ガスの発掘地としての歴史があります。また、雪の冷熱を活かした施設の数は国内有数です。

更新日:2022年6月7日

この地域ならではの特徴ってどんなこと?

● 自然エネルギー(水・雪)活用の歴史

  • 長野県は、古くは菜種油の産地であった。
  • 小布施町の「信濃及び周辺地域の灯火用具」は、照明器具やあかりに関する歴史を知る貴重な資料として国指定有形民俗文化財に指定。
  • 上越・魚沼地方などではかつて多くの雪室が存在した。現在では雪冷房施設の数が国内有数といわれる。
  • 関川水系の県境付近にある池尻川発電所は、国内初の揚水式発電所として、農業用水との共存を図るなど珍しいタイプの発電所である。

● 大規模な水力発電所

  • 津南町の信濃川発電所は、一般水力において累計総発電電力量が日本一とされる。
    (津南町は日本一の水力発電地帯とも称される。)
  • 湯沢町の奥清津第二発電所の出力は100万kWであり、国内の揚水式水力発電所のトップクラス
  • 十日町市の千手発電所は、小千谷、小千谷第二とともにJR東日本の発電施設であり、東京都のJRの約半分の電力を賄っているとされる。

● 石油・天然ガス発掘地としての古い歴史

  • 上越市の玄籐寺油田では、1877年、日本初の石油の機械掘りに成功し、その後日本初の石油パイプラインを設置した。
  • 長野市では、日本初の石油会社である長野石炭油会社(後に長野石油会社に改称)が設立、浅川油田を開発した。
  • 1888年、新潟県頸城郡域の油田国内の約3分の1の石油産出量を誇っていた。
  • 上越市には、1900年、当時東洋一の製油所といわれたインターナショナル石油会社が設立された。
  • 戦後産出した上越市の頸城油田・ガス田は、1959年当時で日本一の石油・天然ガス産出量を誇った。
    *いずれも現存はしていない。

● 天然ガスの国内供給拠点の一つ

  • 上越市と長岡市を起点とする東京ラインは、国内最長のガスパイプラインである。
  • 直江津港は、国内3か所のLNG部門日本海拠点港の一つ。LNG火力発電所、LNG基地が稼働している。
    ・上越火力発電所は、中部電力管轄である長野県に電力需要量の8割を供給する。
    ・LNG基地は、ガスパイプラインを通して太平洋側や北陸方面に輸入LNGを供給する。
  • 新潟県上越沖は、表層型メタンハイドレートの調査海域として、国内数か所の調査地で唯一、初年度から3年連続で選定されている。

◆ 信越県境付近の水力・火力発電所の分布

備考)1MW未満の水力発電所および100MW未満の火力発電所を除く。大きな円は10MW以上の発電所
信越県境付近にある市町村(破線で挟まれた地域)の発電所のみ掲載
出所)国土地理院数値地図および電力土木技術協会ホームページなどをもとに作成