地域資源情報

09 きのこ

これらの特徴はどのようにして生まれたの?

● 山がちな地形

  • もともと山地が多いことから、歴史的にもみても、きのこと暮らしの関わりは深かったと思われる

● ブナ林を中心とする植生

  • きのこは樹木の種類などによって種類に特徴がある。
    例えば、「天然ナメコ」はブナ林帯、「ブナシメジ」はブナやカエデなどの広葉樹に多く発生。
    当地はブナ林帯が多いことから、それらの採集の歴史があると思われる。
  • 「まいたけ」は東日本で珍重されてきた代表的な食用きのこ。

● 稲作の農閑期対策(出稼ぎ)

  • かつての生産は、きのこの優良な菌種づくりが大切であり、高度な技術と忍耐力が要求された。
  • 昔から中山間地域での暮らしでは、稲作の農閑期に出稼ぎを避け、現金収入を得る方法として有望なきのこ生産に注目。
    昭和30年代から発展した中野市の「えのきたけ」、魚沼地方の「なめこ」などがこれに該当。

● 研究開発・技術導入の推進力

  • 「えのきたけ」は、1960年代に長野県でガラス瓶による人工栽培を全国に先駆けて開始。
  • その後新潟地震を契機としたプラスチック瓶への転換や、白いえのきたけの開発も国内初。
  • 「エリンギ」は、えのきたけに代わる品目として2000年頃長野県の企業により栽培技術の安定化に成功。
  • 「ぶなしめじ」は、1970年代に宝酒造(株)が人工栽培に成功し、長野県経済連との独占契約を結んだことが起点。
  • 「まいたけ」は1980年頃新潟県の企業により栽培技術が確立。
  • 「なめこ」は、近年栽培の省力化や施設の大型化が進む
  • いずれも、大規模工場での生産を可能とする技術開発と投資の実践により実現。
  • あわせて、環境を緻密に調整できるベテラン職人と蓄積されたノウハウも必要とされる。

● きのこ消費量の多さ

  • 全国の都道府県庁所在地の中で、きのこの消費量第1位は長野市、新潟市は山形市に次いで第3位。
    様々なきのこ料理が各家庭や食品業界などでつくられている。
  • きのこ中毒の発生件数は、北海道に次いで第2位。この点からもきのこ消費の多さを表している。

● 健康面への影響

  • きのこは、低カロリーでビタミンや食物繊維が豊富、免疫力やがん予防などの観点からも注目。長野県が長寿日本一であることの要因の一つとして紹介される。

 

これらの特徴は地域に何をもたらしたの?

● 地域づくりへの貢献

  • きのこ生産で大きく発展した企業による文化活動も発生。
    例えば、きのこ総合メーカー創業者のコレクションを母体とした「水野美術館」(長野市)は、優れた日本画を収集・展示し大きな注目を集める。

● きのこ消費量の多さ

  • 全国の都道府県庁所在地の中で、きのこの消費量第1位は長野市、新潟市は山形市に次いで第3位。
    様々なきのこ料理が各家庭や食品業界などでつくられている。
  • きのこ中毒の発生件数は、北海道に次いで第2位。この点からもきのこ消費の多さを表している。

● 健康面への影響

  • きのこは、低カロリーでビタミンや食物繊維が豊富、免疫力やがん予防などの観点からも注目。長野県が長寿日本一であることの要因の一つとして紹介される。

 

きのこの魅力と課題

< 後日掲載します。しばしお待ちください。 >