地域資源情報

10 果 物

その他の参考情報

特徴の補足説明

a1 りんごの生産量(収穫量)

– 長野県内地域振興局別データ –
長野県の地域振興局の管轄単位では、県内収穫量に占める割合を概ね把握することができる。これによれば、長野地域振興局管内での収穫量は60,519トン、北信地域振興局管内は同21,000トンであるのに対し、作物統計調査によると長野県全体では142,100トンである。
両者の数値には統計処理上の若干のずれも想定されるが、長野・北信地方の収穫量は県内シェアの概ね6割程度を占めているといえる。

– 市町村別データ –
市町村別収穫量のデータは、平成18年作物統計調査を最後に公表されておらず、平成16年以前はいわゆる平成の大合併前のデータであるため現在の市町村の範囲とは異なるため、データが古い。
しかしながら、長野県や各市町村、JAのホームページなどでは国内有数の収穫量を誇る特産品として紹介されるなど、10~20年前から多少の順位変動はあっても傾向の大きな変化はないと考えられることや、詳細な地域性を把握できる観点から平成16年のデータを参考とした。
(他の果物についても同様の対応とした。)

– 全国圏域別データ –
内山(1996)は、全国を305地区に区分して1960年から1985年までの農業センサスから全作物収穫面積に占めるりんご園・ぶどう園の割合を算出し、標準偏差(偏差値)に基づいていくつかの類型に区分している。すなわち、データは古いが、市町村の規模や合併の状況などにとらわれない集積状況を把握することができる。
1985年時点のりんご園の密度をみると、弘前(XⅢ型)が突出して高く、次いで善光寺平(Ⅶ型)、奥信濃(Ⅵ型)、津軽(Ⅳ型)、八戸・鹿角・西村山・下伊那(Ⅲ型)を挙げていることから、長野県北部は弘前に次ぐりんご園の集積地ということができる。

【りんごの収穫量ランキング】
① 都道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

② 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

a2 ももの生産量(収穫量)

– 長野県内地域振興局別のデータ –
長野県の地域振興局の管轄単位では、県内収穫量に占める割合を概ね把握することができる。これによれば、長野地域振興局管内での収穫量は7,937トン、北信地域振興局管内は同3,967トンであるのに対し、作物統計調査によると長野県全体では16,100トンである。
両者の数値には統計処理上の若干のずれも想定されるが、長野・北信地方の収穫量は県内シェアの4分の3を占めているといえる。

– 市町村別のデータ –
市町村別収穫量のデータは、平成18年作物統計調査を最後に公表されておらず、平成16年以前はいわゆる平成の大合併前のデータであるため現在の市町村の範囲とは異なるため、データが古い。
しかしながら、長野県や各市町村、JAのホームページなどでは国内有数の生産量を誇る特産品として紹介されるなど、10~20年前から多少の順位変動はあっても傾向の大きな変化はないと考えられることや、詳細な地域性を把握できる観点から平成16年のデータを参考とした。

– 全国圏域別データ –
内山(1996)は、全国を305地区に区分して1960年から1985年までの農業センサスから全作物収穫面積に占めるりんご園・ぶどう園の割合を算出し、標準偏差(偏差値)に基づいていくつかの類型に区分している。すなわち、データは少し古いものの、市町村の規模や合併の状況などにとらわれない集積状況を把握することができる。
1985年時点のもも園の密度をみると、甲府(XⅥ型)が突出して高く、次いでⅩ型の中通北部(福島市など)、Ⅲ型の西村山・山形・善光寺平、Ⅱ型に奥信濃を含む7地区を挙げていることから、長野県北部は山梨・福島に次いで山形とならぶ、もも園の集積地ということができる。

【ももの収穫量ランキング】
① 都道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

② 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

■ ネクタリン 

「ネクタリン」は、作物統計調査では「もも」の一種として集計されているが、特産果樹生産動態等調査では単独で集計されている。これによれば、長野県の国内シェアは3分の2を占めている。

【ネクタリンの収穫量ランキング】
(都道府県別・平成28年)

出所)平成28年産特産果樹生産動態等調査をもとに作成

a3 ぶどうの生産量(収穫量)

内山(1996)によれば、「巨峰」はもともと栽培困難な品種であったが、1964年に長野県農業試験場桔梗が原分場で花振い防止技術が開発され長野県を中心に栽培面積を増加させた。

– 長野県内地域振興局別データ –
長野県の地域振興局の管轄単位では、県内収穫量に占める割合を概ね把握することができる。これによれば、長野地域振興局管内での収穫量は11,521トン、北信地域振興局管内は同6,410トンであるのに対し、作物統計調査によると長野県全体では同28,800トンである。
両者の数値には統計処理上の若干のずれも想定されるが、長野・北信地方の収穫量は県内シェアの6割強を占めているといえる。

– 市町村別のデータ –
市町村別収穫量のデータは、平成18年作物統計調査を最後に公表されておらず、平成16年以前はいわゆる平成の大合併前のデータであるため現在の市町村の範囲とは異なるため、データが古い。
しかしながら、長野県や各市町村、JAのホームページなどでは国内有数の生産量を誇る特産品として紹介されるなど、10~20年前から多少の順位変動はあっても傾向の大きな変化はないと考えられることや、詳細な地域性を把握できる観点から平成16年のデータを参考とした。

– 全国圏域別データ –
内山(1996)は、全国を305地区に区分して1960年から1985年までの農業センサスから全作物収穫面積に占めるりんご園・ぶどう園の割合を算出し、標準偏差(偏差値)に基づいていくつかの類型に区分している。すなわち、データは少し古いものの、市町村の規模や合併の状況などにとらわれない集積状況を把握することができる。
1985年時点のぶどう園の密度をみると、甲府(XIV型)が突出して高く、次いで米沢(IV型)、山形・上田(Ⅲ型)、Ⅱ型に善光寺平、奥信濃、松本を含む10地区を挙げているなど、長野県北部は、山梨・山形・長野県中部に次ぎ、北海道小樽周辺と並ぶぶどう園の集積地ということができる。

【ぶどうの収穫量ランキング】
⓵ 都道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

➁ 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

a4 その他の果物の生産量(収穫量)

■ すももの生産量(収穫量)

基本的に「プラム」は「すもも」と同義。さらに、すももは「日本すもも」と「プルーン」に分けられる。
「プルーン」は、作物統計調査では「すもも」の一種として集計されているが、特産果樹生産動態等調査では単独で集計されている。これによれば、長野県の国内シェアは6割強を占めている。

【すももの収穫量ランキング】
① 御道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

② 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

【プルーンの収穫量ランキング】
都道府県別(平成28年)

出所)平成28年産特産果樹生産動態等調査をもとに作成

■ ブルーベリーの生産量(収穫量)

ブルーベリーの収穫量は、全国的には統計のある昭和51年からほぼ右肩上がりで増加を続けている。
長野県は平成26年まで長らく日本一であったが、平成27年は第3位、平成28年は東京に次いで第2位となった。
市町村別の収穫量データは確認できないが、特産果樹生産動態等調査では「下伊那・松本・上伊那地域」、長野県ホームページ(長野県の農業)では「信濃町、大町市」が主要産地との記載がある。

【ブルーベリーの都道府県別収穫量(平成28年)】

出所)平成28年産特産果樹生産動態等調査をもとに作成

■ 西洋ナシの生産量(収穫量)

都道府県別にみると、新潟県が第2位となっているが、主な生産地は新潟市・加茂市・三条市などであり、上越・魚沼地方ではほとんど生産されていない。
長野県内ではほぼ全域で生産されており、市町村別のデータが把握できる平成16年時点では、県内収穫量2,460トンのうち長野・北信地方で約4割を占めている。

【西洋ナシの収穫量ランキング】
① 都道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

➁ 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

■ 栗の生産量(収穫量)

都道府県別の収穫量をみると、第1位は茨城県であり、長野県は第8位で全国シェアは3%程度である。
このうち、長野県内の中では小布施町が突出しており、長野・北信地方の収穫量をあわせると県内の過半数を占める。

【くりの収穫量ランキング】
⓵ 都道府県別(平成29年)

出所)平成29年作物統計調査をもとに作成

➁ 市町村別(平成16年)

出所)平成16年作物統計調査をもとに作成

参考 みかんの出荷量
国内で最も出荷量が多い果物は「みかん」である。1975年には375万トンと突出していたが、2017年には66万トンと約5分の1に減少し、りんごの出荷量とほぼ同量になっている。

参考 作物統計調査について
作物統計調査では、果物部門について14品目(みかん、りんご、日本なし、西洋なし、かき、びわ、もも、すもも、おうとう、うめ、ぶどう、くり、パインアップル及びキウイフルーツ)を対象とし、果樹面積・収穫量・出荷量などのデータを都道府県別に集計(一部推計)している。

参考文献・サイト

※特に参考とした文献には●を付しました。

(果物全般 - 長野県)
●内山幸久(1996):果樹生産地域の構成、大明堂
●長野県農政部(2018):長野県の園芸畜産2018
・長野県の農業
https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kids/menu02/nougyo.html
・長野県農政部(2018):第3期信州農産物マーケティング推進計画
https://www.pref.nagano.lg.jp/marketing/kensei/soshiki/soshiki/kencho/marketing/documents/suisinplan.pdf
・SALMON1000ホームページ
https://www.shinshu1000.jp/
(りんご)
●柏企画編(2007):信州のりんご 戦後を支えた赤い果実、柏企画
りんご生産の発達要因として自然環境や栽培技術を中心に説明している。
・市川健夫・米澤稔秋(2005):信州りんご文化誌、有限会社ゆにーく
(もも)
・小学校社会科副読本 わたしたちの県(福島県)地域教材テキスト(2007改訂版)
http://is2.sss.fukushima-u.ac.jp/fks-db/reference/textbook19-28.pdf
・JAおのみちホームページ
http://www.ja-onomichi.or.jp/einou/pdf/momo.pdf
・山梨春日居桃工房ホームページ
http://kohan-farm.com/?mode=f2
(ぶどう)
・市川健夫ほか(2007):信州学ダイジェスト -日本の屋根の風土学―、ブックデザインゆにーく
(くり)
・市川健夫ほか(1986):小布施栗の文化誌、銀河書房

更新履歴

  • 2022年6月7日 「その他の参考情報」を追加しました。
  • 2022年4月21日 ページを公開しました。